肌荒れってどんな種類があるの?
②肌荒れってどんな種類があるの?
①~③回で綴っていこうと思います。
季節が変わり気温が下がってくるこの時期、様々な肌トラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。
夏の間に浴びた紫外線による影響や、湿度が下がることによる乾燥など、肌は常に外気に触れ外側からの影響を受けやすい場所です。
また、栄養・ホルモンバランスやストレス・睡眠不足など、体の内側からの影響も肌のトラブルに繋がります。
今回の記事では肌荒れの肌トラブルの代表的な種類について詳しく説明していきます。
シミ
シミの一番の要因と言われるのは紫外線です。シミやそばかすの元になるメラニンは、私達が普段「肌」といっている表皮の最下層にある場所、基底層にあるメラノサイトで作られます。本来メラニンは、紫外線から体を守る働きをしており、肌トラブルや病気(皮膚がんなど)を防ぐためになくてはならないものです。健康な肌では、ターンオーバーによって生成されたメラニンは体外に排出されます。しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れたり、紫外線を浴びすぎたりすると、生成と排出のバランスが崩れメラニンが表皮に蓄積して、シミ・そばかすの原因になります。
もう一つ大きな要因と考えられるのが女性ホルモンの影響です。妊娠中や出産後、また更年期(閉経時)など、女性ホルモンのバランスが急激に変わると一時的にメラニンの生成が高まると考えられており、シミが増えることがあります。
シミの種類
シミの種類は主に4つあります。
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
老人性色素斑はその中でも頻度が高く、境界が比較的明瞭な褐色の色素斑が特徴です。中年以降によく見られ、紫外線の暴露によって生じます。顔以外にも日光の当たりやすい手の甲や腕にできます。
肝斑(かんぱん)
肝斑は、頬を中心に左右対称にできるのが特徴です。概ね30−40歳代や更年期の女性に発症し、女性ホルモンの影響が原因と考えられています。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
炎症後色素沈着は、ニキビや外傷(ケガ、火傷、虫刺され)などにより引き起こされた炎症によって刺激を受けたメラノサイトが、メラニンを過剰に生成することで起こります。
そばかす(雀卵斑)
そばかす(雀卵斑)は、若年性に見られるシミで、鼻・左右の頬を中心に小さな斑点が広がります。遺伝的な要因で発生すると考えられています。
ビタミン剤(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど)やトラネキサム酸などの内服薬、肌のターンオーバーを促進してメラニンを排出させるトレチノインやメラニンの産生を抑制する効果があるハイドロキノンなどの外用薬、レーザー治療、光治療(フォトフェイシャル)などによる治療法があります。日常の紫外線ケアも非常に重要です。
続きは③回で!