肌荒れってどんな種類があるの?

③肌荒れってどんな種類があるの?

 

①~③回で綴っていこうと思います。


季節が変わり気温が下がってくるこの時期、様々な肌トラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。

夏の間に浴びた紫外線による影響や、湿度が下がることによる乾燥など、肌は常に外気に触れ外側からの影響を受けやすい場所です。

また、栄養・ホルモンバランスやストレス・睡眠不足など、体の内側からの影響も肌のトラブルに繋がります。

今回の記事では肌荒れの肌トラブルの代表的な種類について詳しく説明していきます。


ニキビ

ニキビは、皮脂が過剰に分泌され、毛穴がつまることから始まります。この状態は「面皰(めんぽう)」と呼ばれ、いわゆる「白ニキビ」のことを指します。続いて、面皰の内部で、本来は無害な皮膚の常在菌であるアクネ菌が増殖して炎症を起こすことで、赤いぶつぶつしたニキビ(「赤ニキビ」)や膿がたまったニキビ(「黄ニキビ」)となります。その後、炎症が強いと、盛り上がったケロイド状の痕や凹んだ痕になって残ってしまうことがあります。

思春期に多く見られますが、大人になってからも起こることがあり「思春期後ざ瘡」と呼ばれ、ストレスや睡眠不足、生活の不規則などが悪化する原因と考えられています。

毛穴のつまりを改善する効果のあるアダパレンゲルやアクネ菌を殺菌する抗生物質の外用・内服、ケミカルピーリングなどにより治療を行っていきます。


シワ



シワはその深さにより表皮のシワと真皮のシワに分けられます。表皮は皮膚の表面を覆う薄い膜のことで、表皮のシワは角質層の保水能力低下により起きる乾燥ジワです。慢性的な乾燥が続くことで細かいちりめん状の小じわが作られてしまいます。

真皮は表皮の下にある皮膚の層で、コラーゲンやエラスチンが存在しており、表皮を下から支える役割を果たしています。真皮のシワは、紫外線の影響や加齢によりコラーゲンやエラスチンが減少することで、張力や収縮力を保てなくなることにより生じます。深いシワで、目尻や額などにできやすいことが特徴です。

ビタミンAの誘導体であるトレチノインの外用やビタミンCの投与によって皮膚のターンオーバーやコラーゲンの産生を活性化してシワを改善させることができます。そのほか、ヒアルロン酸注射やボトックス注射などによっても治療を行います。

毛穴
毛穴のトラブルとしては、詰まり、開きやたるみなどが挙げられます。毛穴の詰まりは、肌の古い角質と皮脂が混ざり合い、角栓となって毛穴を塞いでいる状態のことです。最初は白い詰まりも、角栓が酸化してくると毛穴の黒ずみとしてより目立つことがあります。この詰まった状態の毛穴を放置したり、角栓を取り除いた後の毛穴を放置すると、毛穴の開きに繋がります。額や鼻のTゾーンなど皮脂の分泌が多い場所で起こりやすいトラブルです。

毛穴のたるみは老化によりコラーゲンなど肌のハリや弾力を保持する成分が減少し、毛穴がたれてくることで起こります。頬やほうれい線周辺に多く、毛穴が涙型に見えるのが特徴です。

ラクショナルレーザーやダーマペンといった医療機器による治療のほか、シワの治療と同様にビタミンAの誘導体であるトレチノイン外用薬などにより治療します。

肌のトラブルにはシミ、肌荒れ、ニキビ、シワなど数多くの種類があり、それぞれ原因が異なってきます。


トラブルの種類によって対応や治療も変わってくるため、自分自身の肌トラブルがどのタイプなのかを把握しておくことが重要です。

専門家でないと判断が難しいケースもしばしば見受けられるので、セルフケアを行っても症状が続く場合は医療機関に相談しましょう。